曲尺、もしくは差金といいます。もともとは大工工具で、主に素材に加工線などの印(ケガキ)を引く際に使います。「なるほど!」と感心するくらい、これ1本でできることが多いので、使い方を覚えておくと重宝します。ただの定規として使うにはもったいない優秀な工具です。
直角精度を確かめる
直角に切り出した素材や制作物の角に当てて、精度を確かめることができます。直角でなければどこかしらに隙間が空きます。
垂直な線を引く
よくある作業の1つとして、素材の端面に対して垂直な線を引くのも曲尺で行えます。曲尺の片辺を端面に引っ掛けるようにして使います。素材が金属の場合はケガキを使います。
平行な線を引く
同じ要領で、平行な線を引く場合も曲尺を使うと素早く行えます。
45度の線を引く
曲尺の角を素材の端面からはみ出す様に置いて、端面までのそれぞれの長さを合わせれば、45度の角度で線を引くことができます(1:1)。
30度、60度の線を引く
同じ要領で30度・60度の角度で線を引くこともできます(1:√3)。三角関数を使えばその他の角度でも線を引くことができます。
等分する
3等分、7等分など、計算で割り切れない個数で等分しなければならないことがあります。こういう時は割り切りやすい目盛りの位置で、斜めに曲尺を置いて印をつけると計算いらずで、かつ高い精度で等分線を引くことができます。
※写真の場合:3当分=0mm – 80mm – 160mm – 240mm
端面を0mmと240mmに合わせ、80mmと160mmの位置に印をつける。
隣の端面から印に向けて線を引く。